2013年8月25日日曜日

「僕ってこう見られたいな」さんを大事にしよう。


僕ね、自分らしさがなんなのかわからないんです。
ただそこには、「僕ってこう見られたいな」さんが控えめに胡座をかいているだけで。

彼が自分らしさって奴なのかどうかは、ちょっとよくわからないのですが、彼に寄り添えている時は大抵心地いいんです。
そして各個人は自分の中の彼を肯定してあげるべきなんだと思います。

例えばね、某K君の話をするとします。

彼は小さい頃からいい子であろうと務めました。
いい子であれば褒められるし、いい子であることを友達や家族に望まれていたような気がしていたからです。
しかし彼は大きくなるに連れて、自分という人間がわからなくなります。
自分で行動しているようで、操られているように思えたのです。
手に取りやすくするならば、考えて動くのではなく、そうプログラムされているかのような感覚です。

道の途中、彼を見つけます。
「僕ならこうするべきなんだろう」君です。

「僕ってこう見られたいな」さんの椅子に苦しげに縛られた彼を見つけた時に、K君はただただ涙を流すだけでした。

「僕ならこうするべきなんだろう」君を縛り付けていたのは、勝手に作り上げた周りが期待している自分像に他なら無くて、間違いなく周りはそんなにあなたに期待していないんです。みんなね、他人に興味ないんですから。

だったらさ、「僕ならこうするべきなんだろう」君を解いてあげて、「僕ってこう見られたいな」さんと仲良くしたほうが良いと思うんですよね。


でもね、「僕ってこう見られたいな」さんって中々顔を見せなくて、彼を見つけるためには、普段自分が何を考えているか知る必要があるんです。
自分の考えていることがわからなければ、どう見られたいかなんてわかりゃあしません。

自分が何を考えてるのかを知る方法って難しくなくて、「ただただ自分が目の前の出来事に対してどう思っているかを把握する」だけでいいと思うんです。

学校に行きたくない
あの子と付き合いたい
魚は食べたくない
葉っぱが緑だ
生きたい
死にたい
なんでも。

それでね、そう思っちゃってることはしょうがないんだから、そう思っちゃったことは受け入れちゃいなよ。
だってよ、もう思っちゃってるんだもん、そりゃYESするしかないってことよ。

その上でさ、「あ、自分って結構アレだな」って思えたら、「僕ってこう見られたいな」さんが重い腰をあげるんじゃないかって話。

自分の思ってることに、忠実に。
持っている感情を、正確に。
それだけ把握しておけば、少しだけ人生楽になるかもね。

そう、檸檬を握ったときみたいに。


でもね、気をつけないと、隙あらば「僕ならこうするべきだろう」君はまた縛られにくるんだよ。

ほら、彼さ、ドMだから。(笑)



本日のBGM 虚言症/椎名林檎

久しぶりの更新。

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